b-1)ベンジルイソキノリンアルカロイド生合成系の解析


 オウレン植物体から植物体を上回るベルベリン生産性を示す高生産培養細胞を確立し、その生合成系の解析を行っています。

(写真はオウレンのベルベリンの生産様式。左の写真はオウレンの植物体、右は培養細胞。)

 ベンジルイソキノリンアルカロイドである ベルベリンの主要生合成酵素(メチルトランスフェラーゼやシトクロームP450等)の酵素化学的性質の解析とそれぞれの遺伝子の単離 を行い、イソキノリンアルカロイドの生合成系の解明を進めています。(6OMT/4'OMT; J. Biol. Chem., 275; 23398, 2000 PubMed=10811648,CNMT; Phytochemistry 57(7): 649-655, 2001 PubMed=11314949, CNMT; J Biol Chem., 277;830, 2002, PubMed=11682473, CYP719A1, J Biol Chem., 278(40):38557-65, 2003,PubMed=12732624, NCS; J Biol. Chem. 282(9):6274-82 (2007)Pubmed=17204481, J Biol. Chem. 283:8810-8821 (2008)pubmed=18230623参照)

 さらには、その遺伝子発現制御の解明を目指して、現在、EST解析ならびにmacroarray解析を進めており、イソキノリンアルカロイド生合成の制御の全容解明に近づきつつあります。

(図はベルベリン生合成経路。)


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