c-2)炭酸固定遺伝子や適合溶質生合成遺伝子を用いた植物生合成機能の解析と改変


 1) 酵母インベルターゼ遺伝子を用いた形質転換植物の耐塩性・耐乾性の向上 (Plant Cell Physiol. 42; 245, 2001 PubMed=11230581参照)を試みています。

 2) 耐乾燥性C3植物のフォスフォエノールピルビン酸カルボキシラーゼの発現制御機構ならびにその生理的機能、特にリン酸欠乏による特異的発現の制御機構について解析を進めています。

 写真に示しますように、酵母インベルターゼの構成的発現により耐塩性が向上することを認めていますが、通常の条件では、ショ糖の蓄積により生育抑制を生じるために、誘導性のプロモーターに置き換えた形質転換体の作製とその性質の解析を行っています。

(写真は乾燥条件下からの回復。左がタバコ野生株、中央はマンニトール生合成酵素を導入したタバコ、右端が酵母インベルターゼを導入したタバコ形質転換体。)


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